赤魚は本当に体に悪い?栄養成分や健康への影響、安全な食べ方を徹底解説

赤魚は安価で手に入りやすく、普段の食卓にもよく使われます。しかし「赤魚は体に悪い」といった声があるのも事実です。この記事では、赤魚が体に悪いと言われる理由や栄養価、安全に食べるポイントを解説します。

記事を読めば、赤魚を安全においしく食べるためのポイントがわかり、食生活に役立ちます。赤魚が体に悪いと言われる理由は、水銀や寄生虫、添加物などです。しかし、選び方や調理・保存を工夫すれば、栄養豊富で健康に役立つ食材です。過剰摂取を避けながら、赤魚を食生活に取り入れましょう。

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赤魚が体に悪いと言われる理由

赤魚の写真

赤魚が体に悪いと言われる理由は、以下の4つです。

  • 水銀汚染
  • アニサキスなどの寄生虫
  • 環境汚染物質の蓄積
  • 酸化防止剤などの添加物の影響

水銀汚染

水銀汚染は魚を介して人間に影響を及ぼす重要な環境問題です。赤魚などの大型の肉食魚は、水銀が蓄積されやすい傾向があります。魚に含まれる水銀はメチル水銀で、人間が摂取すると神経系に悪影響を及ぼす可能性があるためです。高濃度のメチル水銀を摂取すると、より健康リスクが高まるため、注意が必要です。

妊婦さんや子どもは水銀の影響を受けやすいため、魚の摂取量に気をつけましょう。安全に魚を食べるには、魚の種類や摂取量などの適切な管理が欠かせません。赤魚など水銀汚染が懸念される魚を選ぶ際は水銀の少ない種類を選び、調理方法を工夫すると効果的です。

アニサキスなどの寄生虫

アニサキスなどの寄生虫は、赤魚を含む魚介類に寄生し、人間に感染する可能性がある厄介な存在です。生の魚や魚介類を摂取すると、体内に入ったアニサキスが胃や腸の壁に侵入しようとするため胃や腸に激しい痛みを引き起こす場合があります。刺身や寿司を食べる際は、注意する必要があります。アニサキスによる感染を防ぐ方法は、以下のとおりです。

  • 加熱する
  • 冷凍する
  • 安全基準を確認する

適切な対策を取れば、アニサキスの感染リスクを大幅に減らせます。アニサキスを予防するには可能な限り生食を避け、適切に調理することが効果的です。

環境汚染物質の蓄積

魚の網にからまるゴミの写真

赤魚は環境中の有害物質を体内に蓄積しやすい性質があります。ダイオキシンやPCBは脂肪に溶けやすく、食物連鎖を通じて魚に蓄積するためです。赤魚は大型魚が多く、ダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれやすい魚の一種です。有害物質の蓄積が長期間にわたると、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。

環境汚染物質は自然分解されにくく、体内に長く留まるため注意が必要です。

酸化防止剤などの添加物の影響

赤魚の鮮度を保つために、酸化防止剤などの添加物が使われています。添加物を過剰に摂取すると、アレルギーや過敏症のリスクが高まります。長期間摂取すると、体内に蓄積される可能性があるため注意が必要です。添加物の使用により懸念される点は、以下のとおりです。

  • 添加物の安全性
  • 発がん性のリスク
  • 国による規制の違い

赤魚を食べるときは、添加物を使用していない赤魚を選びましょう。
» 食品添加物の安全な選び方:危険な添加物を避ける方法を解説

赤魚とは体が赤い魚の総称

赤魚の写真

赤魚について、以下の項目に分けて解説します。

  • スーパーで見かける赤魚の種類
  • 赤魚の主な産地

スーパーで見かける赤魚の種類

スーパーで見かける赤魚には、さまざまな種類があります。一般に「赤魚」と呼ばれる魚は、アカウオやキンキ、アカムツなどです。メバルやカサゴ、マダイなども赤魚の一種で、赤い体色を持ち、独特の味や食感が特徴です。ただし、すべての赤い魚が「赤魚」と呼ばれるわけではありません

ムツ(クロムツ)やキンメダイ、アコウダイなどは赤い体色ですが、一般には赤魚とは呼ばれません。それぞれは固有の名前で呼ばれることが多く、流通している名称と一致しない場合もあります。赤魚の種類によって、栄養価や調理法は異なるため、購入時には魚の名前を確認しましょう。

赤魚の主な産地

赤魚の主な産地は冷たい水と豊富な餌に恵まれ、生育に最適な北太平洋を中心とする広い海域です。代表的な漁場は、アラスカ湾やベーリング海などです。赤魚は深海魚の一種で、水深200〜1,000メートルに生息します。赤魚の産地は、以下のとおりです。

  • 日本海・三陸沖・北海道沖
  • オホーツク海・カムチャッカ半島周辺
  • アリューシャン列島・カナダ西岸・ロシア極東沿岸

赤魚の栄養成分

ざるにのっている赤魚の写真

赤魚の栄養成分は以下のとおりです。

  • タンパク質
  • 脂質
  • ビタミン
  • ミネラル

タンパク質

赤魚は良質なタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は体に必要な栄養素で、筋肉の成長や修復に効果的です。免疫機能を強化し、病気への抵抗力を高める働きもあります。タンパク質は代謝を促し、エネルギーの生成にも必要な栄養素です。タンパク質は毎日を活動的に過ごすためにも欠かせません。

タンパク質は肌や髪の健康維持にも重要な役割を果たします。赤魚のタンパク質は健康に多くのメリットをもたらしますが、他の栄養素とのバランスを考えて摂取しましょう。

脂質

脂質はエネルギー源として重要な栄養素です。赤魚の脂質には多価不飽和脂肪酸が含まれ、中でもオメガ-3脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ-3脂肪酸は、心臓病のリスクを低減する効果があることで知られている栄養素です。脂質の適量摂取は、体内のホルモン生成を助ける役割も果たします。

ただし、脂質の過剰摂取は肥満や心血管疾患のリスクを高めるため、注意が必要です。
» 脂質の働きと1日の健康的な摂取目安量を解説

ビタミン

ビタミンが含まれるミカンやバナナ、レモン、オレンジ、パイナップルの写真

赤魚には健康維持に役立つビタミンが多く含まれており、骨や視力、血液の生成をサポートします。ビタミンDは骨を丈夫にし、ビタミンAは視力の維持に効果的です。ビタミンB12は血液の生成を助け、ビタミンEは抗酸化作用を持ちます。ビタミンB6は代謝を促進します。

ミネラル

赤魚にはカルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれ、健康維持に有効です。ミネラルは体の機能を正常に保つために欠かせません。赤魚に含まれるミネラルと働きは以下のとおりです。

亜鉛
免疫力を高め、風邪を引きにくくすると言われています。
カリウム
血圧を調整し、ます。
ナトリウム
水分バランスを整えますが、摂り過ぎに注意が必要です。
セレン
抗酸化作用があります。
鉄の吸収を助け、貧血を防ぎます。
リン
エネルギー代謝促進に効果的です。
カルシウム
骨の健康を支え、骨粗しょう症の予防に効果的です。
マグネシウム
筋肉や神経の働きを助け、疲労回復にも役立ちます。
赤血球の生成を促し、貧血を防ぎます。

赤魚が持つ体に良い健康効果

健康をイメージした写真

赤魚が持つ体に良いとされる健康効果について以下に解説します。

  • 心臓病予防
  • 貧血予防

心臓病予防

赤魚に含まれる栄養素は、心臓病予防に効果があると考えられています。赤魚にはオメガ-3脂肪酸が豊富に含まれ、血液をサラサラにすることにより、動脈硬化防止に効果的です。オメガ-3脂肪酸の一種であるEPAやDHAはコレステロール値を下げ、心臓病のリスクを減らします。赤魚には抗酸化作用もあり、心血管の健康をサポートします。

赤魚はビタミンB群も豊富で、血液の循環を改善して心臓の健康維持にも有効です。心臓の機能を助け、心筋を強化するタウリンも含まれています。赤魚を食事に取り入れれば、心臓病予防に役立つ栄養を効率よく摂取できます。

貧血予防

赤魚には鉄分が豊富に含まれているため、貧血予防にも効果的です。鉄はヘモグロビンの生成を助け、酸素を全身に効率よく運ぶ重要な役割を持ちます。赤魚に含まれる貧血予防に役立つ成分は、以下のとおりです。

ヘム鉄

動物性食品由来で吸収率が高い

オメガ-3脂肪酸

血液循環を改善する

鉄の吸収を促進し、効率的に利用される

ビタミンB12

赤血球の生成をサポートする

赤魚を安全に食べるためのポイント

トマトやオレンジ、ミントがのった赤魚のソテー

赤魚を安全に食べるためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 購入時の注意点
  • 調理方法の工夫
  • 鮮度の低下を防ぐ保存方法

購入時の注意点

信頼できる販売店を選ぶことは、赤魚を安心して購入するために重要です。鮮度の良い赤魚を選ぶには目が澄み、体がしっかりしたものを探しましょう。産地や水揚げ場所の確認も、安全に食べられる赤魚を選ぶためのポイントです。養殖や持続可能な漁法で取れたものを選べば、環境にも配慮できます。

成分表示を見て規格や品質表示を確認することは、安全性をより高めるうえで重要なポイントです。購入の際は、規格や品質表示が明記された赤魚を選びましょう。

調理方法の工夫

魚を調理しているイメージ写真

赤魚を安全に食べるには、適切な調理法を選ぶことが大切です。煮る・焼く・蒸すなどの調理法があります。蒸す方法は栄養素を保ちつつ、脂質を抑えるのに適しています。安全に調理するためのポイントは、以下のとおりです。

  • 魚を冷凍保存し、寄生虫を死滅させる
  • 高温でしっかり加熱し、寄生虫を除去する
  • 皮や脂身を除去し、汚染物質を減らす
  • 調理器具を清潔に保ち、クロスコンタミネーションを防ぐ

» 魚のおいしい焼き方のコツを料理法別にわかりやすく解説!

鮮度の低下を防ぐ保存方法

赤魚の鮮度を保つには、適切な保存方法が欠かせません。最も効果的なのは冷凍保存で、鮮度の低下を防げます。冷凍する際は水分をしっかり拭き取り、空気に触れないよう密閉します。保存する際は、使いやすいように小分けにすると便利です。冷蔵保存をする場合は、0〜4℃の低温を保つことが大切です。

氷をまぶしたり、ラップで包んだりすれば酸素との接触を減らせ、細菌の繁殖を防げます。解凍する際は、必要な分だけ取り出し、冷蔵庫でゆっくり行いましょう。急激な温度変化は、鮮度を損なう原因になるので避けてください。

赤魚の健康への影響に関するよくある質問

質問を示す画像

赤魚の健康への影響に関する質問は以下のとおりです。

  • 赤魚の水銀含有量はどれくらい?
  • 赤魚を食べすぎるとどんな影響がある?
  • 赤魚の養殖品は体に悪い?
  • 赤魚を食べるとアレルギーが発生する?

赤魚の水銀含有量はどれくらい?

赤魚の水銀含有量は、他の魚と比べて極端に高くないとされています。水銀含有量は生息環境や食物連鎖の影響を受けますが、赤魚は食品安全基準の範囲内です。通常の摂取量であれば、赤魚を安心して食べられます。ただし、妊娠中の方や授乳中の女性、子どもは水銀の影響を受けやすいため、摂取量に注意が必要です。

赤魚を食べすぎるとどんな影響がある?

お腹を押さえる女性の写真

赤魚を食べすぎると健康リスクが生じる可能性があるため、食べすぎは避けましょう。赤魚の過剰摂取によるリスクは、カロリー過多や消化不良、アレルギー反応が考えられます。赤魚ばかりを摂取することは避け、適量を摂取しましょう。

赤魚の養殖品は体に悪い?

養殖の赤魚が体に悪いとされる理由はいくつかあります。養殖過程では、赤魚が密集した環境で育てられることが一般的です。密集した環境では、病気にかかりやすく、予防や治療のために抗生物質や化学薬品が使われる場合があります。抗生物質や化学薬品が体内に蓄積すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

養殖魚の餌には添加物や着色料が含まれることもリスクです。添加物が残留した魚肉の摂取による健康への影響が懸念点です。養殖魚は天然魚と比べて、脂肪酸のバランスが異なる場合があります。オメガ-3脂肪酸の含有量が少ないこともあるため、注意が必要です。養殖赤魚の品質は生産者や地域によって異なります。

赤魚を食べるとアレルギーが発生する?

赤魚を食べると、アレルギー反応が起こる可能性があります。魚介類アレルギーのある人は注意してください。赤魚に含まれる特定のタンパク質や、甲殻類アレルギーとの交差反応が原因となる場合があります。赤魚を食べたあとに現れるアレルギーの症状は、以下のとおりです。

  • じんましん
  • 呼吸困難
  • 腹痛・吐き気

初めて赤魚を食べる際は、少量から試すと安全です。もしアレルギー症状が出た場合は、すぐに医師の診断を受けましょう。

まとめ

赤魚の写真

赤魚は栄養豊富な魚ですが、水銀や寄生虫、環境汚染物質の蓄積が懸念されるため、過剰摂取は避けましょう。赤魚に含まれる主な栄養成分は以下のとおりです。

  • タンパク質
  • 脂質
  • ビタミン
  • ミネラル

赤魚を購入する際は、鮮度や産地を確認してください。養殖魚は薬剤や餌に添加物が含まれる場合があるため、注意が必要です。健康維持のために適量を守りながら、赤魚を食事に取り入れましょう。

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